算譜王におれはなる!!!!

偏りはあると思うけど情報技術全般についてマイペースに書くよ。

あまり知られていない? #Kotlin の対話型評価環境

Kotlinは簡単に始められるプログラミング言語です。 Kotlin Web DemoはWebブラウザ越しに使えるKotlin開発環境です。 インストールや設定は不要で、サイトにアクセスするだけですぐに使えます。 ちょっとした実験的なコードを試すには持って来いの環境です。

...ということは日経ソフトウエア5月号のKotlin記事で紹介しました。

今回はタイトルの通り、Kotlinの対話型評価環境、いわゆるREPL (read-eval-print loop)の紹介です。

Kotlinコンパイラのインストール

Web Demoとは異なり、REPLを使うにはKotlinコンパイラをマシンにインストールする必要があります。 コンパイラここからダウンロードできます。

ダウンロードしたZIPファイルを展開して得られるbinディレクトリ内にあるkotlinc-jvm*1を使います。ここにパスを通しておくと便利かも。

kotlinc-jvmはKotlinのコンパイラで、ソースファイルを食わせるとクラスファイルを生成してくれます。が、単に

kotlinc-jvm

とコマンドを叩くとKotlinのREPLが走ります。

REPL上でKotlinコードを書いて実行

REPLを起動し、プロンプトが表示されたらKotlinコードを書き始められます。

f:id:ngsw_taro:20130406160423p:plain

Project Eulerの1問目くらいなら、簡単に記述できるので楽チンです。

f:id:ngsw_taro:20130406161833p:plain

行を跨がるコードもOKです。

f:id:ngsw_taro:20130406161925p:plain

REPL専用コマンド

Kotlinコードとは区別される、REPLを操作するためのコマンドがいくつかあります。

  • :help => ヘルプを表示させるコマンド
  • :quit => REPLを終了するコマンド
  • :dump bytecode => バイトコードをダンプするコマンド
  • :load <file> => スクリプトファイルを読み込む

まとめ

Kotlinコンパイラ(kotlinc-jvm)を引数、オブションなしで実行するとREPLが起動します。

Kotlinコードを書くとその場で評価され、結果が表示されます(返されたオブジェクトのtoString())。

まだまだ機能が整ってない感はあります。。。

*1:Windows環境ならkotlinc-jvm.bat