算譜王におれはなる!!!!

偏りはあると思うけど情報技術全般についてマイペースに書くよ。

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」過去作品オマージュ答え合わせ

missionimpossible.jp

現在上映中。本エントリはネタバレを含むので注意してほしい。

待ちに待ったM:Iシリーズ6作目となるフォールアウト。 今作はM:Iシリーズ総まとめのような内容であるとともに、過去作品のオマージュがふんだんに盛り込まれている。 以前、1作目から5作目までの共通点や相違点をまとめたエントリを書いたので、そちらも併せて読んでもらいたい。

デルブルック博士の病室

交通事故で入院していたデルブルック博士は、眠りから覚め、主要な聖地が核攻撃を受けたというニュースを見る。 声明文をニュースで放映する代わりに、彼のスマホにある情報にアクセスするためのコードを教えてもらうという取引をイーサンたちはする。 声明文が読み上げられ、博士がコードを伝え、情報にアクセスできた瞬間に、この状況はすべてIMFによって作り上げられたものだというネタバラシがある。

1作目の冒頭も似たような手法で、重要人物から情報を引き出していた。 2作目でも、バイオサイト製薬会社社長のジョン・マクロイを病室のような施設で口を割らせた。

ホワイト・ウィドウはマックスの娘

ブローカーであるホワイト・ウィドウは、彼女の主催するパーティで演説を行っていた。 その中で自分の母である「マックス」なる人物について言及するシーンがあった。

これは、1作目に登場する、やはりブローカーであるマックスのことだ。

立ちはだかるイルサに急ブレーキ

レーンを捕らえ、車で移動中のイーサンたちをイルサが襲撃する。 車を猛スピードで走らせ逃走を図るが、途中、イルサが無防備に車の進路上に立ちはだかり、イーサンは車を急停止させる。

5作目、デジタル金庫から盗み出すことに成功した情報をイルサが持って逃げ出してしまう。 イーサンとのバイクチェイスの末、イルサはバイクから降りイーサンの目の前に立つが、イーサンは彼女を轢くまいと転倒しながらもバイクを止める。

ウォーカーを走って追うイーサン

捕らえたレーンを奪還され、逃走中のウォーカーをイーサンが追う。 ベンジーにインカムで道案内を受け、長距離を全速力で走る。 ときには段差や屋根を飛び越える。

これは3作目、ジュリアを助けに急ぐシーンと同じ。 そのときもベンジーから携帯電話越しにナビゲートされ、イーサンは上海の街を猛ダッシュした。

離れたビルの屋上へジャンプ!が、飛距離が足りずしがみつく

ウォーカーを走って追っている途中、ビルからビルへジャンプするイーサン。 最後のジャンプは距離が足りず、あわや転落。腕で建物にしがみつく。 なんとかよじ登って、追跡を再開する。

3作目、デイヴィアンを逮捕後、護送車が通る長い海上の橋でのシーンと同じ。 ミサイルが打ち込まれ橋の一部が崩壊。 イーサンは逃げるデイヴィアンを追って、橋に空いた穴の間をジャンプするが、距離が足りず、しがみついてよじ登った。

ウォーカーを追う道中にある螺旋階段

ウォーカーを追うシーンの中に、過去オマージュシーンはまだある。 大きな螺旋階段を真上から写すシーンがあるが、これは1作目のイーサンやジムたちのアジトへ向かう螺旋階段と同じ見せ方だ。

そして、これは微妙だが、その先にある鉄格子のようなエレベータ。 1作目、プラハにあるアメリカ大使館でゴリツィンが使用したエレベータに似ている。

レーンの体に埋め込んだ発信機の解説

レーンは逃げてしまったが、発信機を埋め込んでいるので追えると説明するルーサー。 発信機自体や、その説明内容、構図は、2作目でナイアの足首に同様の発信機を埋め込むときのシーンと同じだ。

イーサンの操縦するヘリコプターの高度が下がるところ

イーサンは敵からヘリコプターを奪い、自身で操縦し、ウォーカーを追う。 その際、ヘリコプターが高度を下げ、低高度警報が「Terrain, Terrain! Pull up, pull up!」と鳴り響く。

2作目冒頭、アンブローズたちは飛行機をジャックし、最終的にその飛行機を墜落させるのだが、同じ警報が鳴り響いた。

イーサンが乗っているヘリコプターが垂直に落下

イーサンはヘリコプターでウォーカーに追いついたが、垂直な状態で岩場に挟まってしまう。 しかしすぐに、イーサンを乗せたヘリコプターは落下。ウォーカーが乗っているヘリコプターとぶつかる。

4作目、立体駐車場でのヘンドリクスとの戦い。 下の階にヘンドリクスを追うため、イーサンは駐車してある車に乗り込み、車を前進させ、垂直に落下する。

イーサンのロッククライミング

ウォーカーとの戦い終盤。尺は短めだが、2作目のアンブローズとの戦いを思わせる1対1の格闘。 最後、断崖絶壁にしがみつき、得意のロッククライミングでよじ登るイーサンは、2作目でグランドキャニオンの岩山を登っていたのと同じだ。

おわりに

過去作品オマージュの答えあわせは、シリーズファンにはたまらない遊びだが、もちろん物語そのものもよかった。 ウォーカーをハメるために、レーンのフルマスクを装着したベンジーを残すところや、それまでの話の持って行き方、M:Iらしくてよかった。 潜入ミッションは簡単すぎて物足りないかな。バチカンとかクレムリンみたいなやつ、もう一度見たい。 ジョン・ラークの替玉が拳法の達人すぎて引いた。

他にも過去作品オマージュがあったら教えてください。