2017年のKotlinまとめ #ktac2017
今年も残すところ1ヶ月となりました。 街には色とりどりのイルミネーションが輝いています。 ピンクオンリーの電飾を最近見かけますが、なんだか桜を連想させて季節感がないなぁと思ってしまいます。 私は王道の黄色?の電飾が好きで、表参道に見に行きたいです。 クリスマスが楽しみですね!
ということで恒例のKotlinアドベントカレンダーが本日スタートしました! 初日はtak-ondaさんの「Kotlin サーバーサイド開発に採用した軽量 Web フレームワーク Jooby の紹介と採用理由」です。
…実は、今年はアドベントカレンダーを作成したのはいいものの、参加のタイミングを伺っている間に全枠が埋まってしまいました。 嬉しいですねぇ。 そのため、この記事はアドベントカレンダーに紐付いたものではありませんが、今年のKotlinについて簡単に振り返ってみたいと思います。
Kotlin 1.1 リリース(3月)
Kotlinのバージョン1.1がリリースされました。 大きなところとしては、コルーチンの導入とJavaScript正式サポートです。 また、文法や機能が改善されました。 例えば型エイリアスが追加され、関数参照や分解、シールドクラスなどの使い勝手がよくなりました。
Kotlin/Native 発表(4月)
KotlinをネイティブコードへコンパイルするKotlin/Nativeが発表されました。 LLVMを使用し、iOSなどのプラットフォームをサポートしています。
Kotlinユーザグループのロゴ提供(5月)
世界各地にあるKotlinコミュニティをサポートするプログラムの一環で、コミュニティロゴの提供が行われました。
これは日本Kotlinユーザグループ(通称JKUG)のロゴです。 Kotlinアイコンが輪になっているのがかわいいですね。 JKUGは、世界126のKotlinユーザグループのリストに名を連ねています。
Android開発言語に正式採用(5月)
今年のGoogle I/Oのキーノート、Androidのパートのいわゆる"One more thing"にて、KotlinがAndroid開発言語として正式に仲間入りしたことが発表されました! その瞬間は下記の動画をご覧ください。会場の熱狂が伺えます。
Kotlin本がいろいろ出た(10月)
10月に3つのKotlin入門書・解説書が国内に登場しました。
Kotlin Webアプリケーション 新しいサーバサイドプログラミング
- 作者: 長澤太郎
- 出版社/メーカー: リックテレコム
- 発売日: 2017/10/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: Dmitry Jemerov,Svetlana Isakova,長澤太郎,藤原聖,山本純平,yy_yank
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2017/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 清水美樹
- 出版社/メーカー: 工学社
- 発売日: 2017/10/01
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KotlinConf(11月)
2daysのKotlinカンファレンス「KotlinConf」が開催されました。 1200人もの参加者、44のセッションがあり大盛況でした。 キーノートではKotlin 1.2 RCが発表され、その機能の紹介もありました。
Kotlin 1.2 リリース(11月)
Kotlin 1.2の目玉機能はマルチプラットフォームのサポートです。 複数のプラットフォーム、現段階ではJVMとJavaScriptの2つのプラットフォームを対象に提供されていますが、 これら両プラットフォームが同じKotlinコードを共有できる仕組みです。
来年もHave a nice Kotlin!
Androidの勉強会では、登場するサンプルコードがデフォルトでKotlin、のような話を聞きます。 もはやAndroidでKotlinは普通というような時代になっていくのかもしれません。
Kotlin/Nativeやマルチプラットフォーム対応、そしてSpring frameworkのKotlinサポートがあり、 今後はAndroidにとどまらず、Webバックエンド、フロントエンド、iOS、デスクトップ、IoTなど活躍の幅を広げていくのでしょう。
それでは、来年もよいKotlinを!